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雑記

3月のライオン(前編)

映画『3月のライオン 前編』を観ました。原作を読んでいてかなり好きな作品だったので、ワクワクする気持ちと同時に、漫画の実写だから期待しすぎないでおこう…という気持ちで観に行きました。

 

※以下、ネタバレあり

 

www.3lion-movie.com

 

 

キャラの再現度

実写化の大きなポイントのひとつですが、予想以上のクオリティでした。

神木くんの役は割と何でも神木くんに見えてしまうマンの僕ですが、予想以上に桐山零でした。陰のある部分や眼鏡クイッの仕草など、とても良かったです。泥酔して倒れて泣く演技はホントに酒飲んで撮ってるんじゃないかってくらいリアリティありました。

晴信は最初違和感しかありませんでしたが、2時間半の上映を通してどんどん受け入れられるようになりました。序盤「晴信wwww」中盤「ダメだ晴信が出るだけで笑うw」終盤「晴信…お前…(涙)」といった感じ。新人戦準決勝で負ける~病院で決勝を応援するあたりの迫真の演技。晴信の執念が伝わってきました。晴信のモチーフになっている村山聖さんを描いた『聖の青春』に染谷翔太さんが出演していたことも何か影響していたのかもしれません。

川本三姉妹も良かったです。倉科カナさんはもっと細いイメージでしたが役作りしたのでしょうか。ふくふくしてました。

島田八段は原作そのままの感じだったし、後藤九段も凄みがすごかった(凄みがすごいって何だ。でもすごかった)。宗谷名人はオーラ控えめな感じだったけど、もともと存在感がないけどあるっていう独特の雰囲気の人なのでそれで良かったのかもしれません。

香子は有村架純さんであの凄みが出るのかって思ってたけど、出てました。顔や表情の鋭さは少し丸いものの、感情をぶつける様は雷って感じでした。子供時代の子役の子もめちゃ良い演技。

林田先生はカルテットの家森さんに見えた。

一人一人語ってたらキリがないですが、全体的に、どのキャラも再現度が予想より高かったです。

 

 

構成

原作では川本家のキラキラパートと対局や葛藤などの闘いパートの大きく2つの場面があると思ってるんですが、映画では2:8くらいで闘いパートが多かったと感じました。対局の緊張感や理不尽な現実への苦しみなどかなり伝わってきましたが、見てて嫌な疲れは感じませんでした。シーンの組み方やテンポの取り方が上手だったんだなぁ、と見終わって気づきました。後編では家族の問題や学校でのいじめ問題が出てくるのでより過激になりそうですが、キラキラパートとのバランスのとり方に要注目です。

 

 

音楽

劇中、あれ?なんか音楽すごい仕事してない?と感じました。零くんが街中を走るシーンでのジャズっぽいドラム?の演奏。感情が弾けて火花が散ってどんどん燃えていく感じがとても伝わってくる音楽でした。他にも対局中の緊張感や場面の盛り上がりを表現するのに、かなり音楽の力が発揮されてると感じました。エンドロールで菅野祐悟さんの名前が流れてきたとき、すっと納得してしまいました。と同意に、この人どれだけ引き出しの種類あるの!と思っちゃいました。特に、上に書いたジャズドラムの音楽は、これまでドラマや映画やアニメで聴いたことのない感じのもので、それがまたうまく場面とマッチしてて、感動しました。

 

 

あと書くとすれば

唯一、残念とまではいかないものの違和感があったのは島田八段の「生きてるって気がするぜぇ」。直前の「みぞおちの中で黒い沼が脈打ってるようだ」がいい感じだったのに対し、けっこう静かにあっさり放たれたセリフでした。個人的にかなり好きなセリフで、もっと激しく熱い感じのセリフだと思ってたので、えっ?そういう感じなの?と思っちゃいました。でも対局中で消耗してるし、割とそういう感じのセリフだったのかもしれません。

 

前編が良かっただけに自然と高まっちゃいますが、過度な期待はせずに、後編を楽しみに待ちたいと思います。