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雑記

美女と野獣

前回の投稿から1ヵ月空いてしまいまいした。もっと気軽にちょちょっと書いて、頻度高く投稿したいと思ってるのですがいやはや…

 

 

今回は、ディズニー映画『美女と野獣』を観ました。

予想していたよりも圧倒的クオリティで、鑑賞中に3~4回は涙が出ました。色彩も音楽も素晴らしく、心がハジケました。家から2番目に近い映画館で見たのですが、帰りに自転車をこぎながら音楽が頭の中でリフレインしまくり。Beauty and the Beast~♪です。

 

トーリーはいたって単純。

自分勝手で人を外見で判断する王子は、その罰として、魔法で野獣に変えられてしまいます。城の家来たちは家具に変えられます。魔女の残していった薔薇、その花びらがすべて落ちるまでに真実の愛を見つければ姿は元に戻るが、見つけられなければ一生元に戻らない。王子は絶望し荒れるが、ある日、ある村一番の美女のベルが城にやって来る。そこから徐々に二人は惹かれあっていくが、ずっとベルに求婚している村一番の男前ガストンによって事件が引き起こされる…。

みたいな感じ。

 

キャラがちゃんとしてて、一瞬のシーンの中にも個性や背景を示唆するようなところがいくつもあって、好きになりました。会って2時間ちょっとの登場人物たちに共感や感動を覚えるかどうかは、キャラの立ち具合(もちろん自分との相性もあるけど)によると思うので、重要です。

 

ベル。いわゆるディズニープリンセス感はあまりなかったです良い意味で。野獣に出会ってもさほどビビらなかったのは、本をたくさん読んでいたのと、「広い世界がどこかにあるはず」と信じていたのが原因でしょうか。村一番の美女なのに変人と言われてました。ガストン以外に言い寄る男がいなかったのは、昔の王子と違って、外見では判断しない人が多いってこと…?とも思います。

野獣。本名はアダムだそうです。かなりのギャップ系男子ですね。家来たちに助言されながらベルを晩餐に誘うシーンあたりから可愛げが見られました。昔はかなり傲慢な感じでしたが、呪いをかけられ10年、絶望とともに深く反省し、ベルの登場によって希望を少し持てるようになったのでしょう。また、彼を慕ってくれる家来たちを見ると、それなりの人望はあったようです。独りではただただ絶望するだけだったのでしょうが、家来たちとベルのおかげで変わることができましたね。

モーリス。初登場時から何だか死相が見えた気がしましたが、無事生存しました。狼に襲われ、野獣に監禁され、ガストンに縛られ森に放置され、精神病院送りにされそうになり…と幾度も窮地を生き延びてきたタフガイです。娘を想うパパは強い。ベルに道具を要求するとベルは既に用意してる、ていう序盤のやりとりが終盤でも出て来たのは良い演出でした。父娘2人で暮らしてきたからこそ、絆もより一層強いのでしょう。

フィリップ。健気で良かったです。一体何往復すりゃいいんだよ!!て言ってそうでした。村と城を行き来するたびに時間が短縮されていくのも納得です。

ガストン。心の弱さを攻撃に変えてしまう、という点で人間らしいキャラでした。最初は割と快活な感じだったのに、だんだん闇に落ちていく感じが悪役って感じでした。彼を救うことが出来る人がいたとしたら、ル・フウだけだったのでしょうか。ラストでは橋から谷へ落ちていきました。魔女の力で城が再生したとき、壊れた橋も修復していたので、そのへんの城壁にひっかかって上がって来てるのでは?とか思いました。

ル・フウ。正しいと思うこととガストンを助けることの狭間で思い悩むキャラでした。ストーリーに関係ないのにゲイと思われる描写(なぜ女が出来ないんだ?と聞かれる・三流銃士のオカマと見つめ合う)もあり、現代っぽいなぁと思いました。色んな人がいるんだよ、って。

家来たち。ルミエール、コグスワース、ポットとチップ、マダムとマエストロ、プリュメット、フルフル…みんな良い味を出してました。彼らのことを好きになれたからこそ、最後の花びらが落ちて完全にモノになっていくシーンが本当に悲しかったし、呪いが解けて人間に戻るシーンは本当に嬉しかった。どちらも涙しちゃいました。

 

名作である条件の一つは、「制作に関わったすべてのひとに"ありがとう"と言いたくなる」だと改めて思いました。

 

他にも何か感想があった気がしたけど、今回はこの辺で。

今回は字幕版で見たので、次は吹き替え版でも見てみたいです。