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雑記

難しいことを易しく 易しいことを深く 深いことを面白く

「難しいことを易しく 易しいことを深く 深いことを面白く」

という言葉がある。どこかで見かけて、シンプルだけど大切なことだなぁと思って頭の片隅に残っていた。調べてみると、井上ひさしさん(もしくは永六輔さん?)という方の言葉だそう。

この3つの考えは、前に進んだりレベルアップしたりする際の一つの指針となりそうだ。

 

 

①難しいことを易しく

難しいことは大抵「複雑な構造である」「専門的な知識を要する」「長年の経験値を要する」のどれかに当たる気がする。2つめは専門的な勉強をすること、3つめは一定の経験を積むことでクリアされる。1つめは、その2つと少し毛色が違う気がする。意識を変えると多少クリアされると言うか。複雑な構造を単純なユニットに分解する、各ユニットの関係性を明らかにする、あまり難しく考えすぎない、などだ。いわゆる「頭の良い」とされる人はまずこれが出来ているように思う。人間が作り出したものは複雑化しているものがけっこうあるので、ここをクリアすることは、一人前の人間として必要なことだと思う。

 

 

②易しいことを深く

易しいことは、一見するとシンプルだが、それを支える背景などを深堀するとけっこうなものが存在していそうだ。数学や理科の公式なんかそうだ。また、何か(スポーツや音楽など)の上級者がやっていることはいとも簡単にやっているように見えるが、自分でやってみるととても難しいということがある。シンプルなパフォーマンスの裏に、様々な技や工夫が隠れている。(ちょっと①寄りな話になった気がする)

難しいことを易しく解いて自分のものにできたら、さらにそこから深いところへ行くことで、また新しいものを発見できそうだ。深堀りする際の視点は、自分の他の知識や経験とつながっているはずので、独自のものを発見できそう。

 

 

③深いことを面白く

難しかろうが易しかろうが、結局は面白くなければ意味がないとまで言う人もいそうだ。もしくは、役に立たなければ意味がない。役に立つ、ってことは多かれ少なかれ面白いってことに繋がっている気もする。でも、役に立つけど面白くないことと、役に立たないけど面白いってことなら、後者の方が価値ある気もする。役に立つ→面白い ではなく、面白い→役に立つ って順なのかも。仕事について考えるか趣味について考えるかでも変わりそう。

考えがごちゃっとしたが、結局、「面白い」ってことが価値あることなのは間違いない。人間は知的好奇心をもつ生き物だから。なので、②で深く掘り下げてみたことの中から、面白い!と思えるポイントを探すこと、また、それを人に面白く伝えることは大事そうだ。

 

何に関しても、この3つのステップをクリアできれば、1人の人間としてちょっとだけレベルアップできるような気がする。

 

「難しいことを易く 易しいことを深く 深いことを面白く」

 

何かに行き詰まったり、思考や言動の指針が分からなくなったときは、この3つを思い出してみようと思う。